教科書や歴史的な資料によると、「十二星座の英雄」は双子座のふたりを除いて一人ずつ存在していて、全員で13人とされている。そこには「ひのみやざくろあめ」の名前は消えている。
裏切り者のちはめぐり、めぐりあい。やがて各地に厄災をもたらした、とも言われている。
しかし血はすでに絶たれており、実際は魂の巡りだった。
レディ宮の歴史から「ひのみやざくろあめ」が消えたと同時に世界の歴史に急に現れた「うらみや」「アーリダル」の名前に。
火宮の家は裏切りの歴史を払拭するため件を「アーリダルの裏切り」と名付けたが、現在はそう記されている文献はほとんど残っていない。
そして現代に生きる裏切り者の魂を受け継ぐ者は「アーリダルの子孫」と一部の資料で呼ばれているらしい。しかし公的な文書にはどこにも載っておらず、被正式的な呼び名である。正確に言えば「うらみやアーリダル」に子などいなかったのだから。
アーリダルの子孫は代々魂と共に、レディ宮から奪い取ったギラティナ様の恵みの能力も受け継いでいる。
しかし、これは裏切りの代償なのか多くは能力に飲まれて死んでしまうこともあった。
死んだ魂を転生させることはできず、悪霊に変換することしかできない。
その上作り出した悪霊をコントロールすることもできず、暴走に巻き込まれて死んでしまうこともある。